コロナ引きこもり病?!

07/14/2020 

カリフォルニア州では3月19日に外出禁止令が発令されてから、2ヵ月以上の引きこもり生活が強いられた。外出といえば、犬の散歩と必要最低限の買い出しのみ。当然スポーツジムも開いておらず、友人にも会えず、これまで体験したことない引きこもり生活が続いた。そんなある日、夜中に強烈な吐き気と胃痙攣を発症…。「イタタタタタ…」一晩中苦しくて眠れない。そんなことが数回続いたので心配になり、かかりつけ医に診察してもらうことに。診察といっても、クリニックも閉まっているため、オンライン診療のみ。症状を聞いたドクターは、「緊急性のある悪い病気とは思えないが、胃に炎症を起こしているのかもしれませんね…」とのこと。念のため、薬を処方してもらい様子を見つつ、検査施設がオープンしたら検査をすることにした。薬を服用し始めてからは、少しずつよくなっているような気もしたが、相変わらず食欲は回復しない…。これはいつも食欲旺盛な私にとってはかなりの心配事だった…。私…悪い病気じゃないよね!?

5月中旬になり、検査機関がオープンしたので、胃と腸の内視鏡検査をしてもらった。結果は、治療も薬も不要な程度の軽度の胃炎とのこと。腸は全く問題なし。なのに、相変わらず食欲は戻らない…。一体どうして?原因不明の食欲不振は続いていたが、6月に入ってからは社会生活も徐々に再開の兆しが見え始め、ありがたいことに仕事の依頼も増え、以前のような忙しさが戻ってきた。

「ん?食べるって楽しい!美味しい!」

仕事が忙しくなるにつれ、食欲もすっかり戻ってきた!やはり、あの症状はコロナで生活が一変したことによるストレスだったのだろうか。「コロナは怖いけど、何もせずボーっと家にじっとしている生活も悪くない、というか意外と快適」と話していた日本の友人がいたが、私は真逆。「家でずっとじっとしていなさい」なんて「死ね」と言われているようなもの。あの引きこもり生活は、心身ともに想像以上のストレスだったのだろう。食欲回復に一安心しつつも、「もし仕事を引退したら、ぽっくり死んじゃうのかな…」という新たな不安も。これはもう生涯現役で頑張るしかないのかも。

さて、常々アメリカの医療費がバカ高いということはお伝えしてきたと思いますが、今回の胃と腸の検査の請求額は、な、なんと26,300ドル(約280万円)!!個人保険に加入しているため、自己負担は125ドル(約1万3千円)ですみましたが…。とはいえ、日本に比べたらものすごく高いですよね。日本の保険制度が本当に羨ましいです。まだまだコロナの終息には時間がかかりそうですが、やはり、健康第一。皆さまもどうかご自愛ください。

※アメリカでは一番利益を上げているのは医療機関ではなく、保険会社と言われています。後に明細書を確認したところ、請求額26,300ドルから自己負担金を差し引いた26,175ドルのうち、実際に保険会社から医療機関に支払われたのは1,630ドル。請求額の6%程度でした。請求額が高くても医療機関に実際に支払われる額はその数%であり、要は保険会社がぼろ儲けしているというのがホントのところではないかと思います。

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