アメリカのペット保険事情:うちの子のせいで、すみません。

11/15/2020

我が家には、超がつくほどのわんぱく犬・ラブラドールのニコ(現在4歳)がいます。生後11週で家の子になりましたが、前の子(ヒカル)がおとなしかったせいか、とにかくやんちゃ坊主で、時々びっくりするような事件を起こします。

これはニコが1歳半の時の話です。
いつも餌はあっという間にペロリとたいらげ、使用前のお皿かと間違うほど、一粒残らずキレイに舐めまわすほどの食いしん坊が、ある日突然餌を食べなくなったのです。
もうこれは一大事!吐き気があるようで、苦しそうにしていたため、急いで動物病院に連れていきました。
お腹のレントゲンを撮ったところ、「なにか白っぽいものが写っている」とのことで急きょ開腹手術をすることに…。

その白い物体の正体は…なんとニコの縄のおもちゃ…。

プラスチックのおもちゃなら、砕けて消化されてしまうらしいのですが、縄は消化されず胃に残ってしまうとのこと。縄を取り出し、2日後に退院しましたが、再び嘔吐…。
また急いで病院に連れて行ったところ、再入院、そして再手術…。
どうやら胃に長く縄が留まっていたため炎症を起こしていたらしく、胃の一部を切除することに。
「え~っ、最初の手術で気が付かなかったの?運悪くヤブ医者にあたってしまったの?」
手術後、ぐったりしたニコを見て可哀想で…ちょっと納得がいかなかったのですが、退院後は順調に回復し、またもとの食いしん坊のわんぱく坊主に戻りました。
あの時は本当に「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい!」を実感しました。※このCMのキャッチコピー、世代的には知らない方も多いですよね(笑)

さて、ニコの治療費ですが、一体いくらだと思いますか?

2度の入院と手術で…なんと約12,000ドル!(約130万円!)
目が飛び出るような額ですよね。
でも、実は2か月前に友人に勧められてペット保険に入っていたため、ありがたいことに保険金が約9,200ドル(約100万円)おりたのです!!
通常ペット保険は、加入後1カ月以内は保険がおりないシステムなのですが、今回のニコの手術と入院は、ちょうど加入後2カ月目に入っていたため、まさにWe made it!
自費負担は約3,000ドル(約32万円)ですんだのです。もちろん決して安い額ではありませんが、12,000ドル払う事になっていたことを考えたら、超ラッキーでした!
これが加入後1カ月以内の出来事だったら、保険金の支払いはなかったわけですから、本当に絶妙なタイミングで加入したものだと思いました。友人にも感謝、感謝です。
そして翌年、ペット保険の更新時期となり、毎月の請求額が、55ドルが65ドルに値上がりしていました。毎年10ドルも上がっていくものなの?と疑問に思ったため保険会社に問い合わせたところ、毎年の保険料は、個人がその年に保険をどれくらい使用したかは関係なく、住んでいる街の郵便番号によって支払額が変わるのだとか。
つまり、同じ郵便番号の住民がどれくらい保険を使用したかを算出し、その金額をベースに毎月の保険額が決まるというのだ。自分のペットが1年間1度も保険を使っていなくても、同じ郵便番号の住人がたっぷり使っていたら、自動的に上がっていくというシステムらしい。したがって、1ドルも上がらない年もあるとか。

ということは、我が家と同じ郵便番号の住民の保険額は全員アップしたということになる。

ということは…この保険料の上昇の原因は、ニコに違いないと確信した。

うちと同じ郵便番号のペット保険加入者の皆さま、ホントに、ごめんなさい(汗)

#アメリカのペット保険