“Amazon Fresh”オフライン店舗一号店オープン

10/18/2020

Amazonは、8月末に限られた顧客を対象にカリフォルニア州Woodland Hills市に 初のオフライン食品スーパー1店舗目をオープンしました。

同店舗ではコスコ以下の低価格を強調しており、報道でも1本15セントのバナナなどが例示されていました。また、ホールフーズとは異なり、コカコーラやチートス等の商品も並べられておりオーガニックを強調していないものの、Amazonの365ブランドの下でオーガニック食品を探すことも可能です。

Amazon Dash Cartというスクリーン、カメラやセンサーを備え付けたショッピングカートも導入されてチェックアウトの列をスキップすることができます

9月には一般消費者にもオープンになったので、視察をしてきました。その概要を紹介します。

Amazon Fresh1号店 in Woodland Hills

入場制限のためのWaiting line。9/24(木)18時の時点では5分位待ち。

入り口でダッシュカートと普通のカートのどちらを使用したいか聞かれる。ダッシュカートを使用するにはアプリをダウンロードしてQRコードを見せなければならない。どちらかチョイスを聞かれても、初めてだからよくわからないと答える人も多かった。事前にアプリをダウンロードしていない人も多く、レギュラーのカートで買い物をしていた客も多かった。ダウンロードを希望した買い物客にはスタッフが親切に教えていた。

自動的に決済が可能なダッシュカート(Dash Cart)

店内の様子

品数も豊富。野菜も肉製品も新鮮。ホール・フーズのプライベートブランドである365の商品も陳列されていた。価格についてはすべての商品を一般マーケットと比較したわけではないので所感も入るがおそらく一般マーケットの平均10%〜15%減。ただし、野菜はそれほど価格差はないように思えた。アルコール類はほぼ同じ。牛乳やヨーグルトなどの乳製品、ジュース類などは、Gelsonなどと比べると30%近く安価のものも見られた。

ダッシュカートを使用しての買い物事例

Amazonのアプリに出てくるアマゾン・フレッシュのQRコードをダッシュカートの黒いスクリーンに当ててサインインすると買い物客のクレジットカード情報がインプットされる。買い物の途中でトイレなどに行く場合は、ログアウトをした方が良い。ログアウトをしないで他の客がそのカートで買い物をすると、最初にログインした人のクレジットカードにチャージをされてしまうので要注意。ログアウトをするとOut of Serviceというメッセージが出る。買い物を再開する際にはスクリーンのContinueをクリック。

商品場所などはAlexaというインフォメーションキオスクに尋ねる。優しく話しかけても反応しないので、大声で!

ダッシュカートのスクリーン上に商品のPLU#と数量をタイプしてカートに商品を入れるとスクリーンに表示される。そして商品データが買い物客のアマゾンアカウントに追加される。数量を間違って入力し、数が合わない商品をカートに入れた場合でも入力した数量でカウントされるので、間違ったら一度そのアイテムを削除してやり直す。

野菜などは重量を測ると商品内容と金額を表示したステッカーがプリントされるので袋に入れてステッカーを貼りカートへ入れる。

アルコール飲料をダッシュカートに入れるとチェックアウト時にIDを見せるように指示が出る。

買い物終了後ダッシュカートの専用レーンを通れば、自動的に支払いが完了。購入商品を入れるための紙袋が置いてあるので、購入商品を袋に入れて、ダッシュカートを置いて出口へ向かうシステム。

紙のレシートは提供されないが、アマゾンのアカウントに行くと支払額と明細が見れる。