|American Access アメリカンアクセス社|

■ やるときはやる!? アメリカのコロナ対応

05/04/2020

今回の新型コロナへの対応で、アメリカ人は意外とルールに従うのだという印象を受けている。

ここロサンゼルスでも、外出禁止令が出た後の街の徹底ぶりはすごかった

他人との距離(ソーシャル・ディスタンス)を約1.8メートル空けるように義務づけられているのだが、スーパーでは入場制限をしているので、まず入口で並ばなければならない。地面に1.8メートルごとにテープが貼られていて、そこで待つようにと! 店内のレジでも、前後の人と間隔を空けるように、テープが貼られている。さらに、レジ係と買い物客の間に透明の板が貼られ、いつもは持参するよう勧められるエコバッグも使用禁止になるなど、実に徹底している。

さらに、びっくり、感心したのは、うちの犬のニコが怪我をして、24時間対応の動物救急病院に連れて行ったときのこと(ちなみに、なぜペットというのは、今だけは怪我しないで欲しいというタイミング、そして獣医が閉まっている時間に限って、何か起こすのか?)実に感染予防が徹底していたのだ。

私たちが駐車場に着き、車の中から電話をすると、ナースがニコを迎えにきてくれた。その際、リードも首輪も外すように言われ、代わりにナースが持ってきた病院のリードをつけて病院内へ。飼い主は病院に入ることすらできず、車内で待機だ。幸い怪我は大したことはなく、無事、病院から出てきたニコ。事務手続きの段階では、ナースが書類とボールペンをこちらまで持ってきてくれ、署名をするのだが、サインに使ったボールペンは返却不要、サインをした紙自体も、原本は渡さず、ナースがiPadで写真を撮った。つまり、ナースは、こちらの触ったものには一切触れない、ということなのだ。もちろんナースは、マスクだって手袋だってしている。でも、やはりここまでしないと感染が抑えられないのだという、その意識と徹底ぶりに感心した。

そんなアメリカだが、トランプ大統領の消毒液注射の提案には唖然とした。その発言後、メリーランド州知事オフィスには、その真偽を問い合わせる電話が数百件も殺到したとのこと。提案するほうも、問い合わせるほうも、常識外れではないだろうか。

一方、日本では、外出自粛要請が出た後、銀座や渋谷、新宿などは人通りが減ったものの、一部の商店街は混雑していたというニュースを目にした。自分が感染しているかもしれない危機感、他の人に移さないようにという気遣い、ソーシャル・ディスタンシングの重要性を理解していない人が、まだいるという印象を受ける。

もちろん、日米の生活環境の違いはあるだろう。人が生きるために必要な「衣食住」のなかで、衣と食は素晴らしい日本だが、住環境の面では、空間が狭いこともあり、自宅待機がたやすくないこともわかる。知人からは、「自宅待機と言われても、外に出ないと気が滅入る」「在宅ワークといっても、すぐ後ろで子どもが騒いだりするためにビデオ会議もできず、ホテルをデイユースせざるを得ない」というような話も聞く。とはいえ、それらを考慮しても、ルールを守るイメージの強い日本人が意外と守らず、普段はルールなんておかまいなしのアメリカ人が徹底して守るというのが、今回のコロナ状況における驚きでもあった。