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■ プレゼンできるアメリカの子供達!?

私が学生だった頃の日本の授業風景は、先生の声だけが聞こえる、とても静かなものだった。積極的に質問する子は稀で、ちょっとおしゃべりするだけで「静かにしなさい!」とすぐ叱られた。先生は絶対的な存在で、先生の言うことは全て正しく、生徒は先生の言うことを素直に聞き、その通りに行動できる子が優等生として評価されていた。

時代は変わった。ならば日本の授業風景も少し変わったのでは!?と期待したいところだが、日本に住む友人の話では、学級崩壊のクラスなど特殊な場合を除いては、今も基本的には「授業中は静かに!」というおとなしい授業風景の様だ。先生から求められない限りは、自分の考えを発言したり、素朴な疑問をぶつけたりという事は、今もあまり歓迎されないようだ。自分の子供達の受けているアメリカ式の授業に比べると「なんて一方通行の授業かしら!」と残念に思う。

子供は大人が思うよりずっとクリエイティブで、自由な発想を持っている。授業内容に関係のある発言や行動なら、笑顔で受け入れてあげる余裕のある先生の授業なら、あくびや手遊びばかりの子供はきっと少ないはずだ。

アメリカでは幼稚園から一週間に一度『Show & Tell』という授業がある。『Show=見せる』『Tell=話す』つまり、この時間は自分の大切な物や興味がある事をクラスの皆に紹介し、それについて話をするというプレゼンテーションの時間だ。プレゼン後には、その事柄について先生やクラスメートから質問されたり、議論したりと、賑やかに授業が進んでいく。

日本人に比べると、アメリカ人はよい意味でも悪い意味でも何事にも積極的で、自己主張が強い。人前でも恥ずかしがらず、自分の意見が言えるという発言力やプレゼンテーション力は、このような幼少期からのトレーニングによって身に付いたものなのかもしれない。

アメリカに住み、こういった教育システムの違いを目の当たりにすると『日本人は独創性がない』『クリエイティビティがない』と言われる原因は、やはり日本の教育システムにあるのではないかと思ってしまう。ぜひ、日本の子供達にも、海外のよい教育方法どんどん取り入れた一方通行ではない教育を受けて欲しいと思う。教室にいつも笑顔がいっぱいの授業を経験した子供達は、きっと日本の明るい未来を創造する大人に育つだろうと信じている。

July, 2008